作業療法


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本当の作業療法を届けるために
2023年11月26日,第25回群馬県作業療法学会講演資料
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世界に発信されている作業療法の情報を知りましょう。

作業療法の定義 Definition of Occupational Therapy (WFOT, 2012)

 作業療法はクライエント中心の保健専門職で,作業を通して健康と幸福を促進する。作業療法の基本目標は,人々が日常生活の活動に参加できるようになることである。作業療法士は人々や地域と一緒に取り組むことにより,人々がしたい,する必要がある,することを期待されている作業に結び付く能力を高める,あるいは作業との結び付きをよりよくサポートするよう作業や環境を調整することで,この成果に達する。

Occupational therapy is a client-centred health profession concerned with promoting health and well being through occupation. The primary goal of occupational therapy is to enable people to participate in the activities of everyday life. Occupational therapists achieve this outcome by working with people and communities to enhance their ability to engage in the occupations they want to, need to, or are expected to do, or by modifying the occupation or the environment to better support their occupational engagement.



世界の作業療法士たちが読んでるベストセラーを一緒に読もう

Willard & Spackman's Occupational Therapy 14 edition

第14版が,2023年7月に出版されました。

「W&SOT14を読むプロジェクト」を始めます。

このプロジェクトは

・章ごとの資料を作って共有します

・オンライン学習会(原則毎月第1火曜日の19:30〜21:00)をします

更新されている世界のOTの様子について,あれこれお話しましょう



第14版から内容の一部を動画で紹介しています

第21章 個人へのOT介入からOTストーリー


第13版の章の要約を動画として紹介しています

・1章 作業とは何か

・4章 現代の作業療法

・6章 スカラシップ

・7章 作業の変化ライフコース

・9章 作業科学

・25章 作業と活動

・34章 リーズニングの事例「ムンロさん」

・39章 プロフェッショナリズム

・45章 作業的公正

・48章 学習と行動変化の原則

・56章 介入を導く理論

・57章 運動機能と作業遂行

作業療法を考える講演

・2013年のスレーグル講演 道路の分岐点 Gllen Gilen

・2012年作業科学セミナーでの講演 OTのためのOSの未来 Ruth Zemke

・1993年のドライバー講演 作業療法の社会的理想 Elizabeth Townsend

・1993年のスレーグル講演 本当の生活に埋め込まれた作業 Florens Clark


作業遂行

2013年に,ヘレン・ポラタイコ氏を招聘して,CO-OP(Cognitive Orientation to daily Occupational Performance)講習会を開催したことを機に,作業遂行研究会を設立しました。この研究会では,クライエント中心の作業中心の実践を行うための活動をしています。

  • CO-OPアプローチ:クライエント中心の作業ができるようになる方法の一つです。クライエント自身がゴールを決め,プランを立て,やってみて,チェックすること(Goal Plan Do Check: GPDC)を基本としたアプローチです。作業療法士の役割は,クライエント自身が発見するようにガイドすることです。
  • OTIPM(Occupational Therapy Intervention Process Model):クライエント中心の作業基盤の真のトップダウンアプローチとして,考案された作業療法の流れを示すモデルです。詳細はCIOTSのサイトで。OTIPM講習会の情報は,作業遂行研究会のサイトから。
  • 作業遂行研究会会員は,クライエント中心,作業中心の実践を推進する研究会や勉強会に,無料あるいは会員特典で参加できます。入会は,作業遂行研究会のサイトから

コアップ(CO-OP)

・2023年9月16,17日,3人の講師(ヘレン・ポラタイコ,ローズ・マルティニ,塩津裕康)により,CO-OP講習会基礎編が開催され,2024年3月の統合編で,CO-OPを使えるセラピストが50名誕生する予定です。 


(休止中)AMPS,スクールAMPS,ESI講習会

  • 2020年3月から,Center for Innovative OT Solutions (CIOTS)が提供するAMPSオンラインコースのサポートをして来ました。2年間で約200の日本人作業療法士と学生が受講しました。
  • CIOTSが活動停止したために,AMPS,スクールAMPS,ESIの講習会すべてを開催できなくなっています。早期再開を望んでいます。コロナ禍中にスタッフ不在となったことが主な理由だと推測しています。
  • AMPSオンラインコースは,1か月(約40時間の学修)で終了するプログラムです。

作業療法重要書籍


作業療法の話をしよう

「作業療法の歴史の本がほしいな」とずっと思っていて、

Occupation for Health (Wilcock, 2001)

読んだり, Willard & Spackman's OT 12版の2章読んだり、

The History of Occupational Therapy: The First Century (Anderson & Reed, 2017)

を見つけて、うれしくて、みんなを誘って、理論と事例も入れてできました。

作業療法のストーリーを、たくさん聞きたい。

作業療法の話をしよう

作業療法の歴史の動画

「花を咲かせるコツ」の動画作りました。

作業療法の視点

作業療法の視点:作業ができるということ

カナダ作業療法士協会が1997年に出版した作業療法のガイドラインです。原題は,Enabling Occupation: An Occupational Therapy Perspectiveです。

20世紀末から21世紀に向けて作業療法の成長と発展を感じさせる内容です。

もう絶版になってしまいました。

続・作業療法の視点:作業を通しての健康と公正

カナダ作業療法士協会が2007年に出版したガイドラインで,作業療法の視点と合わせて読むことになっています。原題は,Enabling Occupation II: Advancing an Occupational Therapy Vision for Health, well Being & Justice Through Occupationです。60名以上が執筆していますが,個人の作業療法のリーダーであるポラタイコと,社会的実践を志向するタウンゼントが編集しています。

読み直すたびに,納得することが増える本です。