2005年頃から書く気になり,2008年に出版されました。2010年に改定された世界作業療法士連盟による作業療法の声明に,「(作業療法の)成果はクライエントが決め,多様であり,参加や作業から得られる満足あるいは遂行上の向上において測定される」とあるのを見たときは,やっぱりとうれしくなりました。
作業療法の成果はクライエントによって違うから,クライエントに聞かなければなりません←COPM第1段階
参加や作業から得られる満足もCOPMで評価できます。
遂行上の向上は,主観的にはCOPMで,客観的にはAMPSで評価できます。
パチパチ
AMPS講習会の講師を中心に執筆者を集め,COPMとAMPS,ESIを使った作業療法事例を掲載し,2014年に出版されました。
作業ニーズについては私が,遂行評価については齋藤さわ子さんが書きました。
事例は,作業療法介入プロセスモデル(Occupational Therapy Intervention Process Model,OTIPM,オティプム)に沿って記載しています。
事例は子どもから高齢者まで,目標はセルフケアから仕事,生きがいまで,分野は病院,精神科,地域と,対象も領域も多様です。でも,作業療法介入回数は,ほとんどが5回前後で,成果をあげています。
記事
1995年にAmerican Journal of Occupational Therapyに掲載された齋藤さわ子さんのAMPSについての論文を読み,1997年11月にトロントで講習会を受講。2000年に日本初の講習会に参加し,成り行きでAMPS講師になりました。
AMPSはすごい。AMPSを使えば,作業療法士は,作業で評価し,作業に介入し,作業を報告し,作業で再評価できる,作業の専門家だと自信がもてるようになります。周りの人たちも作業療法の専門が何かわかります。
AMPSプロジェクトは,イノベイティブ作業療法解決センター(Center for Innovative OT Solutions; CIOTS,シオッツ)に改名し,日本AMPS研究会もCIOTS Japanになりました。