リスニングアワー(LH)とは

プレイバックシアター創設者の一人であるジョナサン・フォックスが,コロナ禍でも個人のストーリーを分かち合うために,開発した手法です。

世界のリスニングアワーのサイト

日本のリスニングアワーのサイト


リスニングアワーで大切にしていることは,私たち一人一人が日常で経験するパーソナルストーリーの中には,宝物のようなプレゼントがあるということです。

語られたストーリーには,景色があり,思いがあります。知らない人の知らないストーリーを聞きながら,自分の忘れていたストーリーが蘇ります。


実施形態

ガイド1名,参加者4~6名,約1時間で行います。

オンラインあるいは,円形に座って行います。

ストーリー

語られるストーリーは,プレイバックシアターのテラーが語るストーリーと同様に,個人の経験です。

ガイドの役割

ガイドは,参加者がイメージを共有しやすいように,ストーリーを語りやすいようにします。

参加者がストーリーを語り終わった後に,ストーリーの情景をみんなで共有できるように,場面を振り返る語り(リプリーズ)をします。



リスニングアワーの構造

1.ガイドが始めます。

2.参加者が簡単な自己紹介をします。

3.少しからだを動かして,気分をほぐします。

4.心に浮かんだイメージや気持ちを短く話します。

5.ふと浮かんだことや,長年忘れていたこと,参加者が自分のストーリーを話します。

6.ガイドが,みんなのストーリーを振り返ります。これをリプリーズといいます。

7.これまでの時間で感じたことを短く話します。


リスニングアワーのこと

ニューヨークにジョナサン・フォックスという人がいます。40年以上前から,この人たちは,パーソナルストーリーを即興で演じるプレイバックシアターを始めていました。2020年,感染症が広まり,みんなで劇をすることができなくなりました。そこでジョナサンは,オンラインでパーソナルストーリーをシェアできる方法を考えました。友人たちと話を聞き合う時間がとても良いと思ったジョナサンは,この方法にリスニングアワーという名前をつけました。そしてプレイバックシアターをしている世界の仲間たちに声をかけました。私を含めて4人の日本人がこれに応じました。オンラインでやり方を教わったり,リスニングアワーの参加者になったりしました。そのうちに,ガイドになるためのトレーニングが始まりました。そして2021年には,ガイドになりたい人のためのメニューも作られました。現在日本には20人以上のガイドがいます。オンラインで気軽に1時間,リスニングアワーに参加することで,リラックスしたり,癒されたり,ほんわかしたりするでしょう。


リスニングアワー(LH)の活動

スキルアップ&実践報告など

2023.10 認定プラクティショナーコース開催2023.5.21 第3回LHフェスティバルでワークショップ「プロフェッショナルアイデンティティとリスニングアワー」担当

2022.7 認定プラクティショナーコース開催

2021.12 リプリーズコース参加

2021.11 第26回日本作業療法教育学会で報告

2021.9 第55回日本作業療法学会で実践報告

2021.8 認定プラクティショナーコース開催

2021.6 リスニングメソッド研究会設立

2021.5 LH国際イベント参加

2021.4 認定トレーナーコース修了

2020.? ガイド交流会「Milk & Cookies」参加 

2020.5 ガイドになる

LHセッション

2023.11 LHウィーク秋 参加

2023.5 LHウィーク春 参加

2022.11-12 県立広島病院コメディカル中堅職員研修

2022.10 LHウィーク秋 企画,参加

2022.5 LHウィーク春 参加

2021.10 LHウィーク秋を企画,参加

2021.7 & 10 公開講座の一部としてLHセッション開催

2021.6 臨床実習セミナーの一部として学生対象のLHセッション開始

2021.6 作業療法教育学会会員対象に「ノンクリティカルリスニングのススメ」として複数回参加セッション開催

2020.11 県立広島病院コメディカル中堅職員研修

2020.9〜 小森亜紀さんと月2回,OTのためのLH開催

2020.7〜2021.8 日本人ガイド4名と交替で「つきいちLH」開催

2020.5〜 プレイバック仲間や学生対象の単発セッション開催